園の1日

** 季節に応じた遊び **

保育の特色2

遊びを中心とした保育

子どもたちは体を動かすことが大好きであり、それは幼児の本能です。大好きな遊びの中で最も脳や身体能力が刺激されて成長します。そして、遊びの中でこそ心の葛藤が起こり、その中から、思いやり、情緒、コミュニケーション能力が芽生えます。また、担任とも一緒に遊ぶことで、自然と心が開き信頼関係が築き上がります。

幼児期は体験や具体的な操作を通して学ぶ時期であり、遊びこむ事が感じたり考えたりする力の基になります。モグラの道を見つけ、「なぜ土が盛り上がっているのか?」と不思議に思い、疑問を解決するために掘ってみる。このような知的探求心が非常に大切であると考えます。

遊びは子どもたちにとって学びの宝箱です。例えば砂場や泥場で遊ぶ幼児は砂や泥の性質、水を混ぜた時の関係などを理解します。また、鬼ごっこでは距離感・空間把握・数量認識が学べます。何気ない遊びでも子ども達は様々な物の法則性を理解し、不思議な体験をすることで「なぜだろう?」と考え・学んでいるのです。

しかし、人間の土台作りの大切な時期に一時的に興味・関心のない知識を覚えさせるような小学校の先取り教育を優先すれば、自ら学ぶ意欲・探求心を弱めてしまう可能性は否めません。その場合、学びの質が高まらず、知的探求心も刺激されないため、学びに対する意欲そのものが失われてしまう。そうなってしまっては、小学校で集中力不足になるやもしれません。

学校関係者の方から「自分の遊びに集中できる児童は学習にも集中できる」というお話をよく耳にします。今、多少の差ができたとしても、これから始まる長い期間にわたる成長や学びの観点からすれば、それはないに等しい、むしろ土台が大きい方が後で必ず伸びると考えます。

目先の結果に捉われがちですが、子どもたちのよりよい未来のため当園では『遊びの時間』を十分に確保する為に、保育中における正課の教室は行っておりません。